母親が亡くなった際の50代の兄妹相続のケースです。

遺言に関する事例1母親が亡くなった際の50代の兄妹相続のケースです。
父親はすでに他界しており、長男は30年間母と同居、一方、長女は若くして遠方に嫁いでいました。
遺言が残されていないので遺産分割協議書が必要になります。
兄は「俺は長男やから、何より同居して母の面倒を見てきたのは俺(正確には長男の奥様・・・)なんだから、当然妹も分かってくれるだろう」とばかりに「全財産を自分に相続させる」という協議書を作成して嫁ぎ先の妹にハンコをもらうため送付したが、妹は拒絶。「そんなの関係ないでしょ。法律上の取り分は平等なんだし、兄貴だってタダであの家に住まわしてもらってたんでしょ!!私は固定資産税も払ってきたし、これから教育資金だってバカにならないの。」
その後お互い譲らずに、ついには裁判になりドロドロの「争続」になってしまいました。

コメント

母親はこのような事態を生前に想像していたのでしょうか。おそらく、考えもしなかったことでしょう。あなたも「うちの子供たちはああ見えて結構仲がいいんだ、なんだかんだ、言ったって、血を分けた兄弟だし。」と思い込んでいませんか?
確かにどんな親も、自分の子供はいい子であってほしいし、「いい年して兄弟げんかなんかする子たちじゃない」と信じたいのは当然のことだと思います。
しかし、すべての人間には「欲」があるのです。親の生きているうちは、子供は無意識のうちに欲は抑えています。親の存在は、いわば「漬物石」になっているととらえたほうがいいのかもしれません。それに、長年離れて暮らしていれば、子どもたち同士それぞれの考えにもズレが生じるのは言わば当然です。

遺言があったなら

もしこの場合、母親が遺言を残していた場合どのようになっていたでしょう?
【例】『長男には、家を守っていって欲しいという願いを込めて、住み慣れた不動産を。長女には預貯金と、貴金属、株券を相続させる。長女に残すものは不動産の額に届かないかもしれないけれど、上記の願いを込めて、この遺言を残しました。いつまでも仲良く暮らしてね。』

簡略したものですが、このような遺言が残されていた場合、上記のような、「争続」は、発生しなかったはずです。

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